◆ 研究
Android端末の無線LANアクセス時の周辺状況に基づく
通信制御ミドルウェアの提案
近年スマートフォンからクラウドにアクセスし、データ通信を行うサービスが増えております。
このようなサービスでは、スマートフォンは周辺のアクセスポイントまでの間に無線通信を行い、
その先は有線通信を行います。無線区間においてノイズの影響を受けるため有線区間よりもはるかに
多くのパケット損失が発生することが既存研究より明らかです。本研究では同一アクセスポイントを共有している
複数のモバイル端末が連携して、互いの通信状況を知らせ合いトラフィックを正確に予測することで、
輻輳を未然に防ぎながらも公平かつ未使用帯域をできるだけ少なく抑える効率的な制御手法の開発を目標としております。
具体的には、送信側のAndroid端末のカーネルを改造し、複数の輻輳制御アルゴリズムを開発し、
周辺環境に応じてアルゴリズムを切り替えたり、最大値を設定することで,通信制御を行うシステムです。
図1: システム概念図